登山・花日記

夫婦で始めたきままな山歩きの記録です。

渡良瀬源流・松木渓谷

H23年2月1日、渡良瀬源流の松木渓谷を歩いてきた。
予定ではスッカン沢であったが、寝過ごしてしまった。
そこで、どうしようと迷ったが、以前から歩いてみたいと思っていた松木渓谷に変更する。

松木渓谷は、崩壊裸地の世界、廃村となった松木村跡の上流に連なるものである。
目的は、松木グランドキャニオンと呼ばれている岩峰群、そしてアイスクライミングスポットの黒沢の氷壁である。
今日は雪が舞う天気、他にハイカーもなくアイスクライマーもなく、時折、鹿のかん高い鳴き声が聞こえるのみ。静かなものでした。

今回のコースは、銅親水公園の砂防ダム~松木沢~黒沢の往復。
3時間40分の山散歩でした。

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【銅(あかがね)親水公園】
日光市足尾町北部の足尾ダムの下に建設された公園。
園内には地域のシンボルとして架設された人道用斜張橋「銅(あかがね)橋」や、「足尾環境学習センター」がある。
我家から112Km。10時半着。雪が舞っている。
1駐車場
2銅親水公園

【ルート図】
ルート図

【渡良瀬川源流の碑】
出発点は足尾砂防ダム(親水公園)からで、そこから北西に松木川沿いを溯上する。
方向としてはこの写真中央部を上流へ歩く。フラットなコースである。
3足尾ダム

【林道分岐】
無線式のゲートを越えて、砂防工事現場を歩く。
この付近は砂防工事や、植栽工事が行われておりダンプカーが行き交う。
直進(工事用櫓がある方向)すると久蔵沢、安蘇沢方面へ。ここは左折する。
4分岐を左折

【川を覗き込む】
10㎝ほどの魚がたくさんいる。
川は生き返っている証でしょう。
5川

【砂利道】
松木沢の側の砂利道を歩く。
左へは、仁田元沢方面へ。
1000mほどの標高だが、辺りは樹木が殆ど無い、まるで森林限界よりも上にいるような景観
6道標
7ダム風景

【作業用モノレール】
荒涼とした山肌に伸びる治山事業の作業用モノレール。
緑化事業が続けられている。
8冶山事業の作業用モノレール

【カラミ()】
松木村跡は、カラミ()の山があるだけ。
製錬過程で発生したの堆積場跡。
9精錬の廃物(カラミ)
11精錬の廃物(カラミ)

【荒涼とした風景が続く】
荒涼とした野原、右に左に鹿の群れが見られる。
時々現れる人間を監視しているようでもある。
鹿
13林道

【旧松木村緑化の碑】
14林道

【松木沢ヘリポート】
松木沢ヘリポートまでは、銅親水公園駐車場から約3kmの道のり。
黒沢までの約半分の位置。
15ヘリポート

【ゲート】
松木村跡を抜けると、車道最奥にゲートがある。
そこは足尾町の「責任管轄外なので事故にあっても一切知りません」という看板が掛けられている。
このゲートを越えると、松木沢コースの始まり。
この先は、亜硫酸ガスにより植生が衰退した結果、表土が流出し、基岩の崩壊崩落が発生している為、このような看板がある。ここから先は自己責任。ガレ道。道標なし。落石に要注意。
16ガレ道

【V字渓谷の入り口】
松木川左岸沿いの林道を進むが、そこかしこに崩れたばかりの岩や石がゴロゴロと転がっていて歩きにくい 。
この辺りからV字渓谷に入る。
17V字渓谷へ

【松木グランドキャニオン】
松木谷のシンボル、グランドキャニオン。
日本の低山とは思えないような山容である。
公園駐車場から松木グランドキャニオンまでの距離は約4kmで所要時間1時間強
18グランドキャニオン.
19グランドキャニオン

【さらに奥へ】
どこまでも荒涼とした景観が続く。
20ガレ道
21ガレ道

【崩落地】
山道が落石で完全に埋まっている。
22ガレ道

【振り返り見る松木沢】
23ガレ道を振り返る

【松木グランドキャニオン】
角度を変えて見る松木グランドキャニオン
24岩山

【谷止工】
崩壊裸地となった松木川には、土石流等を防止する谷止工(たにどめこう)というミニダムが階段状に設けられている風景が見られる。
25ガレ道
26緑の再生

【岩峰群】
雪が一層激しくなり幻想的な岩峰群。
モノクロ、墨絵の世界です。
27岩山
28岩山
29ガレ道
30ガレ道
31ガレ道
32ガレ道

【黒沢】
さらに進むと左手の岸壁に一筋、大きな氷壁が見える。
アイスクライミングのスポット黒沢である。
対岸から見る限りクライマーの姿は見えない。
黒沢へは川を渡渉し取り付くことができるが、クライマーがいなければ絵にならない。
氷壁への取り付きは次の機会にすることとし、ここから往路を戻る。
黒沢から先へはウメコバ沢まで歩くことができるが、そこから先へは本格的な沢登りコースで皇海山に至るが、自分達の手におえる領域ではない。
         33黒沢
         34黒沢

【野鳥】
戻る途中で小さくて綺麗な鳥を見た。
鳥の名は???
35鳥

【鹿ワンダーランド】
鹿が多い場所である。至る所で見られる。
36鹿

足尾山地はかつて銅山として栄えたところだとは知っていた。
しかし、その精錬所がもたらした環境破壊が100年以上たった今もなおこれほどとは・・。
風に運ばれた亜硫酸ガスが草も木も枯らし、不毛の地にしてしまったのだ。
特に精錬所が近い足尾ダムから松木渓谷にかけての被害が著しいという。
素晴らしい景観と喜んではいられない。
この松木渓谷の北側はもう奥日光。
半月山、社山など標高1,700~1,800㍍級の山並みを隔てた向こうには中禅寺湖がある。
日本の公害の原点ともいわれる足尾・松木渓谷の荒涼たる風景と、国際リゾート地・奥日光は、ホントに隣り合わせ。現在は同じ日光市内。
考えさせられる一日だった。

銅親水公園は松木川、仁田元沢、久蔵沢が合流する。
それぞれに見所があり機会を見つけ歩いてみようと思っている。

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コメント

こんにちは~
黄色い鳥さんのようですね。
多分マヒワだと思います。
小さいしよく動くのでとりにくいんですよ。
木の実は大好物のハンノキじゃないかと思います。
大きな群れで飛んできて群れで飛び立ってしまいますね。
鳥さんの好きな木の実があるのはほっとしますね。

雪に化粧されたので荒涼とした景色も見られるんでしょうね。

  • 2011/02/03(木) 14:04:21 |
  • URL |
  • otome #9uiKxgU.
  • [ 編集 ]

otome さん

「マヒワ」という鳥ですか。
ありがとうございます。
鳥を撮るのは難しいですね。
動きが速いし小さいし・・。
otome さんの写真は凄いですね。
いつも感心して見ています。

  • 2011/02/03(木) 15:52:05 |
  • URL |
  • yamasanpo #-
  • [ 編集 ]

日本のグランドキャニオン

yamasanpoさん 今晩は!
雪の中のグランドキャニオン凄い景色に見えます。
人の姿が見えませんね。
鹿の楽園になっているみたいですね。
春にでも行ってみたいです。
明日県内の山に出かけて来ます。
篭岩展望台駐車場~篭岩~明山~展望台駐車場と思っています。

  • 2011/02/03(木) 21:02:37 |
  • URL |
  • 和子&徹也 #fCYNCpjk
  • [ 編集 ]

松木渓谷、興味あります。
なにか違う風景に引かれます。
もっとも原因を考えれば、そんなこと言ってられないんですが。
折をみて出かけてみたいと思います。

  • 2011/02/03(木) 21:49:29 |
  • URL |
  • yosi #-
  • [ 編集 ]

足尾ですか。

いつも日光に行く途中左に行けば足尾だな~と気になる存在でした。
写真を見るにつけ、聞きしに勝る痛々しさと荒々しさで何ともいえない感情が湧き起ってきます。
他の山とは違う独特の雰囲気で、後学のためにも一度は行っておかないと、と思っています。

  • 2011/02/04(金) 17:57:45 |
  • URL |
  • 徒然草子 #-
  • [ 編集 ]

和子&徹也 さん

すごい景観です。
日光とは思えません。
今日はあいにくの天気なのでハイカーはいない。静かなものでした。
道迷いもなく行けると思いますので、歩かれてはどうでしょう。
今度は明山周辺を歩かれるのですか。
今の時季は静かなものでしょう。
気をつけて歩いて下さい。

  • 2011/02/04(金) 18:49:15 |
  • URL |
  • yamasanpo #-
  • [ 編集 ]

yosi さん

大げさかもしれませんが日本とは思えないほどですね。
ぜひ、生で現実を見て欲しいですね。
ルートは簡単、最初の安蘇沢方面への分岐を間違えなければ、一本道です。フラットなコースなので楽です。

  • 2011/02/04(金) 18:55:34 |
  • URL |
  • yamasanpo #-
  • [ 編集 ]

徒然草子さん

低山でありながら草木が生えてない山、なんとも異様な景観です、
多くの人に一度は現状を見て欲しいですね。
ぜひ、機会をみて訪れてみて下さい。

  • 2011/02/04(金) 19:15:27 |
  • URL |
  • yamasanpo #-
  • [ 編集 ]

雪の無い時でも荒涼としているのに、氷の世界となると一層その感が強まりますね。SF映画的にも見えて、現実の世界とは思えません。
一方で、昨年松木川右岸の尾根を登ってみた(中倉山、沢入山)のですが、こちらは別天地的に美しい尾根でした。まさに、天国と地獄でした。ただ上から松木川を覗いたら、少し怖かったです。

  • 2011/02/05(土) 20:40:00 |
  • URL |
  • ぶなじろう #-
  • [ 編集 ]

ぶなじろう さん

現実のもと思いたくないのですが、これが現実なんですね。
復興するには何年先になるのでしょうかね。
自分は中倉山しか歩いたことがありません。
いつかは沢入山の尾根をと思ってますが、いつになることやらです。

  • 2011/02/06(日) 16:16:46 |
  • URL |
  • yamasanpo #-
  • [ 編集 ]

興味深く拝見しました。

身近な百名山として皇海山はまだ未踏なので、コウシンサンソウが咲くころに庚申山とともに訪れてみたいと思っています。
足尾銅山と公害のことを考えると少々複雑な思いに至ります。

野生の動物が生息しているのは少し慰みになります。
人と自然の調和を大切にしたいと思います。

  • 2011/02/09(水) 22:34:32 |
  • URL |
  • えん #-
  • [ 編集 ]

えん さん

この地の復興はまだまだ先になるでしょうね。
環境破壊の恐ろしさを感じさせられました。

庚申山から皇海山、良いですね。
私達も昨年計画したのですが、実行できませんでした。
今年こそ歩いてみようと思ってます。

  • 2011/02/10(木) 08:56:13 |
  • URL |
  • yamasanpo #-
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