庚申山は今回で5回目。庚申山は滝沢馬琴が著した南総里見八犬伝にも登場しており、一種独特の雰囲気に包まれた山といえます。今回のルートは、銀山平~一の鳥居~庚申山荘~庚申山~お山巡り~銀山平です。約7時間の山散歩でした。自宅発3時40分、銀山平6時00分着。自宅~笠間~日光~足尾~銀山平121Km。
(昨年も庚申山←ここをクリック を歩いていますので覗いてみて下さい。)
(写真の上にカーソルをあわせクリックし画像を大きくして見て下さい)


子鹿 林道ゲート
国道122号で足尾に入ってすぐ、銀山平方面に左折。銀山平キャンプ場、国民宿舎かじか荘を左に見てわずか走ると車止め。6時着、すでに駐車場は満車、かじか荘の駐車場へ。
駐車場脇の草むらにお休み中の子鹿にご対面。


一の鳥居 庚申川
林道は庚申渓谷沿いに続いています。途中、いくつかの滝や天狗の投石の奇観などを楽しみもあるものの、林道歩きがうんざりするころ一の鳥居に着く。
一の鳥居からは山道となる。登山道脇には背丈の低いササが生えているため展望が開けており、沢も近くを流れているため飽きることなく歩ける。


鏡岩 夫婦蛙岩
「鏡岩」を過ぎると急勾配の登りになる。「夫婦蛙石」と呼ばれる岩を過ぎ、庚申山の守護神「仁王門」をくぐると、ゴロゴロとした石の道になり、やがて笹原の登りとなる。


ヤブデマリ クワガタソウ
新緑シャワーを全身で味わいながら楽しい山歩きだ。
登山道脇にヤブデマリ、クワガタソウが見られた。


庚申山荘 庚申山荘内部
8時10分着。きれいな庚申山荘です。今日も大勢の宿泊者がいました。
山荘の裏にクリンソウの群生地があります。


皇海山 袈裟丸山
山頂はコメツガの原生林に囲まれ展望がない。 少し先に進むと展望台(9時30分着)になり、北西面が開け、遠く日光連山は勿論、前方には鋭く尖る皇海山、左に目を移すとギザギザの岩尾根の鋸山、左に遠く袈裟丸山連邦と、まるで広い空間に地形図を広げたような光景だ。
一休み後、下山のコースはお山巡りとする。


めがね岩 岩場
お山巡りはここより下に見える吊橋を渡り、いよいよ核心部へと入る。 岩壁沿いの狭い山道はスリルがあり、奇岩と素晴らしい景観を楽しみながら歩くお山巡りの始まりだ。


クリンソウのアップ クリンソウの群生
庚申山荘の裏で見たクリンソウです。


ミチバツチグリ ズダヤクシュ


ミヤマハンショウツル


コウシンコザクラ
庚申山の固有種でコウシンコザクラとのことです。(S氏からの情報)




コウシンソウ
かわいいコウシンソウは見かけによらずタヌキモ科の食虫植物。垂直の岩壁に,僅かな水分を見つけて根を生やしている。コウシンソウは花茎が高さ3~5センチと小さくかわいい花です。日光山塊や足尾山地の固有種で、当地と日光の男体山・女峰山・袈裟丸山にしか見られない珍草だという。
良い天気に恵まれ,楽しい山歩きをすることができた。目標とするコウシンソウの写真も撮れたし,満足した山行だった。何度か歩いた道でも,歩いてみることで新しい発見があるのは自然の魅力の一つなのだろうか。
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